発熱・小児感染症外来|福岡市南区寺塚の内科・消化器内科 - あべしゅん内科・内視鏡IBDクリニック

〒815-0074 福岡県福岡市南区寺塚1-2-11
TEL,092-557-1177
Instagram
ヘッダー画像

発熱・小児感染症外来

発熱・小児感染症外来|福岡市南区寺塚の内科・消化器内科 - あべしゅん内科・内視鏡IBDクリニック

インフルエンザ

インフルエンザ

通常、寒い季節に流行します。感染を受けてから1~3日間ほどの潜伏期間の後に、38℃以上の突然の高熱、頭痛、全身倦怠感、筋肉痛、関節痛などが現れ、咳、鼻汁、咽頭痛などの症状がこれらに続き、およそ1週間で軽快します。通常のかぜとは異なり急激に発症し、全身症状が強いことが特徴です。
季節性インフルエンザはいったん流行すると、短期間に多くの人へ感染が拡がります。二次感染、合併症の予防のためにも、できるだけ早く受診することが大切です。また適切なワクチン接種をして予防対策することも重要です。

※インフルエンザは現在、学校保健安全法では、発症して5日間かつ解熱後2日後(幼児は3日)をインフルエンザの出席停止としています。

新型コロナウイルス

新型コロナウイルス

5類移行後の対応について

令和5年5月8日(月曜日)から、新型コロナウイルス感染症の感染症法上の位置づけが、季節性インフルエンザと同じ5類感染症に変更され、対応が変わります。変更に伴う各種対応等は、厚生労働省ウェブサイト「新型コロナウイルス感染症の5類感染症移行後の対応について」に掲載されていますので、あわせてご確認ください。

5類移行に伴い変更となる対応等

発熱等の症状がある場合の対応

(1)対応医療機関

これまで、新型コロナの診療に対応していた医療機関に加え、幅広い医療機関で対応できるよう段階的に移行していく予定です。
発熱等の症状により、受診する場合は、まずは、かかりつけ医にご相談ください。
相談する医療機関に迷う場合は、「ふくおか発熱外来検索サイト」や「福岡市新型コロナウイルス感染症相談ダイヤル」をご活用ください。

福岡市新型コロナウイルス感染症相談ダイヤル050-3665-7980または050-3629-0353(24時間受付)
詳しくは、「医療機関を受診される方・検査される方へ(新型コロナウイルス感染症関連)」

(2)検査・治療・入院費用

これまで保険診療の自己負担分は公費負担していましたが、一部を除き、他の疾患と同様に自己負担が発生します。

  • 検査 ⇒ 公費負担がなくなり、自己負担が発生します。
  • 外来診療 ⇒ 公費負担がなくなり、自己負担が発生します。※ただし、新型コロナ治療薬(7種類)は自己負担なし(9月末まで)

※新型コロナ治療薬(7種類):特例承認又は緊急承認された経口薬「ラゲブリオ」、「パキロビッド」、「ゾコーバ」、点滴薬「ベクルリー」、中和抗体薬「ゼビュディ」、「ロナプリーブ」、「エバシェルド」
検査・外来診療の自己負担について

  • 入院医療費 ⇒ 高額療養費の自己負担限度額から上限2万円を公費で負担します。食事代は自己負担が発生します。※新型コロナ治療薬(7種類)は自己負担なし(9月末まで)

療養について

(1)新型コロナ陽性の方

  • 保健所からの連絡や健康観察は終了します。
  • 宿泊療養施設・自宅療養者への食料品等の支援は終了します。
  • 外出自粛を要請することはなくなりますが、国は、以下を推奨しています。
    ①発症日を0日目として5日間かつ5日目に症状が続いていた場合は、症状が軽快して24時間程度が経過するまでの間は外出を控えること。(発症後3日間は、感染性のウイルスの平均的な排出量が非常に多く、5日間経過後は大きく減少することから、特に発症後5日間が他人に感染させるリスクが高いことに注意)
    ②発症から10日間が経過するまでは、ウイルス排出の可能性があるため、不織布マスクを着用したり、高齢者等ハイリスク者との接触は控える等、周りの方へうつさないよう配慮をすること。

外出を控えることが推奨される期間等

※無症状の場合は、検体採取日を0日目とします。
※外出を控えることが推奨される期間にやむを得ず外出する場合でも、症状がないことを確認し、マスク着用等を徹底してください。
※発熱時や陽性判明後の体調急変時の相談は、福岡市新型コロナウイルス感染症相談ダイヤル

(2)家族や同居者が新型コロナに感染した場合

  • 同居家族等を濃厚接触者として特定しません。また、待機期間の要請はありません。
  • 可能であれば部屋を分け、感染された方のお世話はできるだけ限られた方で行うようにしましょう。
  • その上で、外出する場合は、コロナに感染した方の発症日を0日として、特に5日間はご自身の体調に注意してください。その間、手洗いや換気等の基本的感染対策のほか、マスクの着用や高齢者等ハイリスク者との接触を控える等の配慮をお願いします。

基本的な感染対策

その他の変更点

  • 感染動向把握:これまでの全数把握から定点把握(特定の医療機関のみ報告)に変更となります。(毎日件数を公表していましたが、週一回の公表となります)
  • 検査キット配付・陽性者登録センターは終了します。
  • 県の無症状者の方への無料検査事業は終了します。
  • 自宅療養証明書の発行は終了します。

ヘルパンギーナ

ヘルパンギーナ

ヘルパンギーナとは?

ヘルパンギーナは毎年5月ごろから増加し始めて6~7月に流行のピークを迎え、高熱とのどの痛みを主症状とする感染性の病気です。
38℃以上の高熱が3~5日続き、のどの奥のところに口内炎がたくさんできます。
のどがとても痛く、ごはんが食べられなくなり、機嫌が悪くなります。

ヘルパンギーナの原因

主にエンテロウイルス属のコクサッキーウイルスなどのウイルス感染が原因です。
一度かかったウイルスに対しては免疫ができるので再発しませんが、症状を引き起こすウイルスの型が複数あるため、別の型のウイルスに感染してヘルパンギーナを再発することがあります。
感染した人の咳やくしゃみにはウイルスが潜んでおり、飛び散ったウイルスを吸い込んだり、ウイルスのついた手で目や鼻、口を触ることで感染します。
また、感染した人の便にもウイルスが潜んでおり、おむつを替えたときに手にウイルスがつくこともあるので注意が必要です。

ヘルパンギーナの症状

ヘルパンギーナにかかると、

  • 38度以上の高熱
  • のどの痛み
  • のどが赤くはれる、口内炎ができる
  • のどに小さな水疱ができる

といった症状が見られます。
のどの痛みが強い場合には、食欲がなくなったり、冷たい飲み物や温かい飲み物が刺激となってさらに痛みが強くなることもあり、脱水症状を起こすこともあります。

ヘルパンギーナの治療

ウイルスが原因のため特効薬のようなものはありません。改善するまでの間、症状をやわらげる薬を使用します。
発熱が3~5日間続きますので、熱によるつらさ「食事水分がとれない」「眠れない」「つらそう」がある場合には、楽にするために解熱剤を上手に使ってあげましょう。
熱が出るのは身体がウイルスに抵抗している働きをしている証拠でもあるので、熱があっても元気な場合には解熱剤は使わなくても大丈夫です。
ヘルパンギーナはのどの痛みが強いことが特徴です。硬いものや飲み込むことが大変な食べ物は避けるようにしましょう。ヨーグルトやプリン、豆腐、やわらかく煮たうどんなど本人が飲み込みやすいものを食べるようにしてください。
ただし、熱いものや冷たすぎるものはのどを刺激して痛みを感じたり、痛みが強くなったりすることもあります。温かいものは冷まして、冷たいものは冷蔵庫から取り出して数分してから食べさせるようにしましょう。
またオレンジジュースなど酸味が強いものも避けるようにしてください。酸味がのどの炎症部分や水疱にしみて痛みを感じることがあります。
のどが痛くて食欲がなくなったり、水分摂取を嫌がったりすることもありますので脱水症状には注意が必要です。子ども用イオン飲料やゼリーなどを回数を増やして少しずつあげると良いです。

RSウイルス感染症

RSウイルス感染症とは?

RSウイルスは、鼻汁や咳、ゼーゼー、ヒューヒューといった喘鳴が特徴的な呼吸器の感染症です。
生後2歳までにほぼ100%の人がかかると言われている病気です。子供だけでなく大人もかかることがあります。
年長児や大人では軽い風邪症状でおさまることが多いですが、乳幼児や赤ちゃんがかかると症状が強くなることがあります。
例年11月~1月ごろに流行することの多い病気です。最近では季節にかかわらず流行がみられるようになっています。

RSウイルス感染症の原因

RSウイルス感染症は、RSウイルスへの感染が原因です。
感染経路は、くしゃみや咳に潜むウイルスを吸い込むことによる飛沫感染や、鼻汁やよだれなどに付着するウイルスや、衣類・ドアノブなどについた飛沫から、また、おむつ替えのときにうんちに潜むウイルスに触れた後に口や鼻を触ることで感染する接触感染があります。

RSウイルス感染症の症状

RSウイルス感染症の症状は、年齢やお子さんごとに症状の期間や程度がちがいます。

  • 鼻水
  • 咳嗽
  • 喘鳴(ゼーゼー、ヒューヒューといった呼吸)
  • 呼吸困難(咳や喘鳴で起きてしまう、寝られない)
  • 発熱(37-38℃程度のことが多いです)

といった症状が見られます。
年長児や学童では、軽い鼻汁・咳の風邪症状で徐々によくなってくることが多いです。
赤ちゃんや乳幼児がかかると、はじめは軽い鼻汁であっても時間とともに喘鳴や呼吸困難の症状がでてくることがあり経過を慎重にみる必要があります。
まれに肺炎や気管支炎・中耳炎などの合併症を起こすことがあるので注意が必要です。

RSウイルスの治療

RSウイルスには残念ながら特効薬のようなものはありません。
症状を和らげる対症療法としてお薬(痰切り、咳止めなど)を服用したり、鼻汁が多い場合にはこまめに吸引してあげることで呼吸が楽になります。RSウイルスには抗生物質は効きません。
経口補水液などで水分補給したり、おかゆやうどん、にゅう麺、豆腐、バナナなど消化しやすい食品で栄養補給しましょう。
安静にしてしっかり休むことが大切です。

RSウイルスの予防

日常生活での予防策

RSウイルスは、感染力が非常に強いウイルスです。
ご家族や周囲にうつらないように飛沫・接触の対応が必要です。こまめに手洗いをすることが大事です。風邪をひいている人の近くに赤ちゃんを近づけないように注意しましょう。
また、RSウイルスは呼吸器に症状が強く出る病気のため、タバコの煙もNGです。煙草の煙が気道を刺激して症状が悪化することもありますので、受動喫煙させないようにしましょう。

シナジス(RSウイルスワクチン)接種

症状が重篤化する可能性が高いお子さんを対象としたワクチンがあります。
※対象以外の方は、接種することができません。
シナジス接種の対象になるお子さんは下記のお子さんです(詳細はお問い合わせください)。

  • 在胎期間35週以下で出生した早産のお子様
  • 先天性心疾患や免疫不全を抱えていたり、ダウン症候群等のお子様

溶連菌感染症

溶連菌感染症とは?

のどの痛みや発熱といった症状が見られる感染性の病気です。溶連菌(溶結性連鎖球菌)と呼ばれる細菌に感染することが原因で、溶連菌には、A群、B群、C群、G群など複数の種類がありますが、症状を引き起こすほとんどの場合はA群が原因となっています。のどが痛いという時には、ほとんどが溶連菌が原因であることも特徴的で、よくみられる病気です。重症化すると、リウマチ熱や急性糸球体腎炎という心臓に影響を及ぼす病気を引き起こすこともあるので、単純にのどが痛いのはよくあることと放っておけない病気です。

溶連菌感染症の代表的な症状

  • 38℃~39℃の高熱
  • のどの痛み
  • 扁桃腺の腫れ
  • 手足の発疹

これらの症状が見られる場合、溶連菌感染症である可能性が高いです。ただし、3歳未満などお子さんの年齢が低い場合には、上記症状が見られず、発熱だけやのどの痛みで泣き叫ぶということもあります。

原因

最初にもお伝えした通り、溶連菌という細菌への感染が原因となって、症状を引き起こします。咳やくしゃみ、鼻水といった症状はありませんが、唾液などに細菌が含まれており、おもちゃやリモコンなどに唾液がついて、他の人がそれを触って口や目などの粘膜に付くことで感染する飛沫感染や、口を拭いたり、食器を使いまわしたりして直接唾液などに触れる接触感染が主な感染経路になります。一人が感染すると、きょうだいやご家族も感染する可能性の高い病気ですので、対策をしっかり行うことが大切です。

治療について

溶連菌という細菌が原因のため、抗菌薬を使用して治療していきます。他にも、症状がひどい場合には、必要に応じて解熱剤や発疹などの症状を和らげる治療をしていきます。一旦、症状が治まっても、5~10日間程度は溶連菌が体の中に残っていることがあるので、重症化や他の人への感染を防ぐために、抗菌薬の服用を続けるようにしましょう。年齢によっては、抗菌薬の使用を控えて、症状を和らげるお薬だけを使用する対症療法を行うこともあります。薬を飲んで、2~3日経過しても症状が良くならない場合は、再度受診するようにしてください。

注意していただきたいこと

溶連菌感染症は大人にも感染して発症する可能性のある病気です。日頃の生活で出るくしゃみや咳、鼻水などにも溶連菌が潜んでいるので、鼻水を取ったり、食器を触った後などはしっかりと手洗い、消毒をするようにしてください。また、子どもと食器を共用しないようにしましょう。
のどが痛くて、食事をとることが難しい場合には、ヨーグルトやゼリー、柔らかく煮たうどんを冷ましたものなどのど越しが良いものを食べるようにしてください。熱いものや辛いものといったのどに刺激を与えるような食べ物や飲み物は避けるようにしてください。